Last Updated on 2025年5月20日 by ワードプレスの学校 学長 柳内郁文
インバウンド向けに多言語サイトを検討する場合、どのようなプラグインが良いでしょうか?
その目的や考え方について、解説していきます。
絶対に避けるべき設定
多言語サイトを作る上で絶対避けるべき設定が2つあります。
自動判別でリダイレクト
多言語サイトにおいて「IPアドレスから言語を自動で判別してリダイレクト」する方法は絶対に避けるべきです。
理由:
- Googleのクロール問題
Googleのボットは米国など海外IPでアクセスするため、常に英語ページが表示されてしまい、日本語ページがインデックスされません。
結果として、日本語の検索結果に表示されなくなります。 - ユーザーの意図に反する場合がある
たとえば「日本在住の外国人」や「旅行中の日本語学習者」など、自分で言語を選びたい人にとっては不親切です。
ユーザーが自分で言語を切り替えられるUIを用意することが基本です。
自動翻訳をインデックスさせる
グーグルは「自動翻訳をインデックスさせないでください」と警鐘しています。
その理由は、(1)グーグルがその翻訳が正しいと誤認するため、(2)品質の悪いコンテンツと判断するため、の2つが考えられます。
目的やターゲットにあわせた仕様
上の図を見てください。簡単にまとめてみました。
多言語サイトは一般的に「日英」の二言語か、複数の「多言語」のいずれかになります。
もちろん、韓国向け、中国向けといった特定の国にターゲットを絞ったサイトの場合もありますが、概ねこの2パターンと思ってください。
二言語でしたら、プラグインを使わない方法も可能です。
二言語の場合のプラグインでしたらこちらの記事も参考になります。
多言語サイトでプラグインを使うメリット
多言語サイトでプラグインを使うメリットは、管理がしやすくなります。
ただし、デザインなど制限がある場合もあるので、最適なプラグインを選択する必要があります。
では、おすすめのプラグインをいくつか見ていきたいと思います。
WOVN
多言語サイトのプラグインのおススメ、以前までは「wovn.io」でした。
https://wovn.io/ja/
wovn.ioのプラグインを使って簡単設定可能です。
また、翻訳はワードプレスとは別の管理画面で自動翻訳とプロ翻訳が選べます。
語学に長けている方でしたら、手入力も可能です。
サイトは2画面で左に元の言語を見ながら右に変換する言語を入力します。
自動翻訳なら他のプラグインもあるので、どちらかというと本格的に多言語化したい場合におススメです。
プラグインは無料で配布されていますが、利用には別途費用がかかります。
サイトには価格が載っていないので、要相談のようです。
追記:プラグインの更新がありませんので、ご注意ください
https://wordpress.org/plugins/wovn-io/
WEGLOT
本格的な翻訳をご希望の場合には、こちらをオススメしています。
https://weglot.com/ja/
WEGLOTは自動でページが生成されるためSEOに最適化されやすいのがポイントです。
当社もこれまでWEGLOTを導入してきた実績があります。
WEGLOT(https://ja.wordpress.org/plugins/weglot/)
GOOGLE翻訳
そこまでこだわらないのでしたら、グーグルが提供している翻訳プラグインGTranslate(https://ja.wordpress.org/plugins/gtranslate/)があります。
グーグルも最近は精度があがってきているので侮れません。
昔は、100円が100CIRCLEと訳されることもありました。
ただし、このプラグインを使った場合とサイトを右クリックして「自国語に翻訳」をした場合と結果は同じになりますので、わざわざこのプラグインを使う必要はない気がします。
興味のある方は、古い記事ですが、Gtranslateについての解説もご覧ください。
まとめ
多言語サイトについては、過去に多数制作しています当社にご相談ください。